早期負荷・即時負荷インプラント

インプラントを早く快適にする工夫

インプラント治療では、顎骨とインプラントが結合するまでの間、インプラントに負荷がかからないようにする期間が必要とされてきました(下顎3ヶ月、上顎6ヶ月)。しかし、その期間というものはインプラント開発初期の悪条件下(短いインプラント、未完成な術式)で設定されたもので、長めに設定されていると言われています。実際には、骨量や骨質によっては早めにインプラントを挿入することが可能であると指摘されているようです。
早期負荷インプラントはインプラント挿入後8〜10週間以内に仮歯を入れることであり、即時負荷インプラントは、48時間以内に仮歯を入れるものです。患者にとっては、インプラント挿入後の非過重期間の不快さ、不便さから開放されるとともに、通院回数や痛み、腫れなどの負担を軽減できるというメリットがあります。

即時負荷インプラントの必要条件

即時負荷インプラントでの必要条件には以下のようなものが指摘されています。
1、即時負荷インプラントは下顎無歯顎に対して行うことが勧めらる。
2、インプラント挿入時の強固な初期固定が認められる。
3、挿入後も失敗を未然に防ぐ為に共振周波数分析などで定期的に固定度のチェックを行う。
4、上部構造の精度の高い適合が重要。
5、患者に対するリスクの説明と患者の理解

オステル(Osstell)による評価法

オステルは、共振周波数分析器といい、音叉の原理でインプラントの固定状態を分析する装置です。従来から良く行われているのは、X線検査による画像診査ですが、これでインプラントの固定状態を把握するのには無理がありました。オステルは現在最も信頼できる評価法とされていて、インプラントのあらゆる過程において応用できるといいます。
熟練した術者の場合、インプラント挿入時の固定状態を感覚で把握することができるようですが、このオステルという装置を利用すると初期の状態からその後のインプラントの状態の経過まで把握することが可能になります。
早期負荷・即時負荷インプラントに対してもオステルは有効とされていますが、この方法が実際にどの程度有効であるかは慎重に検討する余地も残されているといわれます。