インプラントのメンテナンス

インプラントのメンテナンス

メンテナンスとは口の中に埋め込まれたインプラントが長期間にわたり機能することを目的に行われるもので、どんな種類、方法のインプラントを受けようと必ず必要になります。メンテナンスは特にインプラントに限ったものではなく、現代における歯科治療すべてにおいて必要なものです。例えば歯周病になり、治療だけを受けた人と治療とメンテナンスの両方を受けた人では、10年後の歯の喪失は前者で2.2本、後者で1.1本という報告があります。
インプラントが抜け落ちてしまう、または機能しなくなる(物が噛めなくなる)原因は、『ネジの緩み、破折』、『インプラントの破折』であり、これらの要因として、 『細菌感染』 と 『咬合』 が挙げられます。インプラントにおけるメンテナンスでは、これらのコントロールが重要になります。

インプラントと細菌感染

インプラントにすれば歯周病の心配がなくなるというのは大間違いです。歯周病細菌の出す毒素によってインプラント周囲の骨がなくなる、つまり天然歯の歯槽膿漏と同じよう様な状態になることが分かっていますが、インプラント周囲の結合組織線維は非常に単純で天然歯より感染しやすいといわれているのです。
細菌は歯垢、歯石のなかに細菌の集落を形成するので定期的な歯垢、歯石の除去が必要になります。それらを除去する際にインプラント表面はチタンの滑択な面になっているので金属製のスケラーや粗い粒子を持つポリッシング材では逆に表面を傷つけてしまいます。
通常、咀嚼により歯が嵌合している時間は30分/日程度ですが、それが悪習癖(歯ぎしり、食いしばり)を持つものでは、2、3時間にも及ぶとされ、インプラントに悪影響を及ぼすといわれています。
このようなインプラントに悪影響を及ぼす因子を把握する為に、咬合のチェックやオステルによる骨に対する固定度の把握を定期的に行うメンテナンスが重要です。